早期退職にあたり、企業型確定拠出年金を個人型確定拠出年金(iDeCo)に移換しました。その過程について記しますので、転職を検討中の会社員の方などの参考になれば幸いです。
※年金の移し換えで「移換」。「移管」ではないようです。
はじめに
退職した会社(前職)の退職金・年金制度は以下の3種類で構成されていました。
- 退職一時金
- 企業年金(=いわゆるDBのこと)
- 企業型確定拠出年金(企業型DC)
退職に伴いNo.3の企業型DCは解約しなければなりません。次の転職先の目途が付いていて、企業型DCの制度があるならば、転職先の企業型DCに移換することになりますが、私の場合は移住を考えていたためすぐに転職する予定がありませんでした。(個人事業主という方向性があったことも理由のひとつ)
無職(すなわち第1号被保険者)となる場合はiDeCoに移換する選択肢しかありません。
移換する金融機関の検討
iDeCoは多くの銀行や証券会社等で扱っていますが、移換先の金融機関を決めないとなりません。
検討する部分は次の2点ぐらいだと思います。
- すでに口座を持っている金融機関にするかどうか
- 希望の運用商品が揃っているかどうか
iDeCoだけのために新規の金融機関と取引を始めるのはちょっと気が引けます。
運用商品数は金融機関ごとに異なりますが、都市銀行と大手証券会社では大差がありません。大手証券会社では手数料が無料で、信託報酬が安い運用商品を揃えている傾向があります。
私の場合は楽天証券の口座を持っており、運用商品も豊富なため、迷うことなく楽天証券の一択でした。
移換の流れ
3月末の退職からの流れを時系列で示します。
日付 | やり取り | 内容 |
---|---|---|
4月8日 | JIS&Tから郵送 | 確定拠出年金 加入者資格喪失手続き完了通知書 |
4月11日 | 楽天サイト | 楽天証券サイトにログインし、iDeCo申請を実施 ※ここで銀行口座や掛金の設定を実施(したはず・・) |
5月15日 | 楽天からメール | 加入手続き完了の連絡 |
5月16日 | JIS&Tから郵送 | 他制度への移換金振込の連絡 |
5月17日 | JIS&Tから郵送 | 口座開設のお知らせとパスワード設定のお知らせの2点 ※上記URLのSTEP1 |
楽天サイト | 楽天証券サイトにて掛金の配分を指定 ※上記URLのSTEP3 | |
5月20日 | 国基連から郵送 | 個人型年金加入確認通知書を受領 ※上記URLのSTEP1 |
5月22日 | ー | 企業型DCの保有資産が、楽天iDeCoに移換(受換) ※後日、受換報告の郵送物もあり |
5月27日 | ー | 指定銀行口座にて初回の掛金の引き落とし (毎月26日ですが、5月26日は日曜だったため翌日) ※上記URLのSTEP4 |
5月31日 | JIS&Tから郵送 | 受換完了のお知らせ |
楽天iDeCoにて受換した資産が反映されていることを確認 | ||
6月13日 | ー | 楽天iDeCoでの初回の商品の注文 |
4月11日のiDeCo申請後に国民年金基金連合会での審査があるため、1か月ほど何もしない期間が生じました。楽天証券では進捗状況をサイトで公開していて、下図は4月下旬の状況で国民年金基金連合会の審査に1~2か月かかることが記載されています。
※下図のSTEPは、上記URLのSTEPのことではありません

まとめ
iDeCoへの移換作業はほぼ2か月かかりました。
JIS&Tと国民年金基金連合会からの郵送物が全部で7点もあり(楽天証券からの郵送物はなし)、途中で少し不安になることもありましたが、楽天証券等で説明されている移換手順に従って作業を進めれば問題なく完了できると思います。
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